ENGLISH

コーヒーの歴史 ~ 日本史におけるコーヒー ~

7. 家庭用コーヒー市場の変遷

家庭用コーヒー市場は、インスタントコーヒーとレギュラーコーヒーの両輪で市場を拡大してきました。日本の総コーヒー市場に占める家庭用のシェアは、近年高まる傾向にあり、現在は約半分が家庭での飲用だと言われています。
昭和35年にコーヒー豆の輸入が全面自由化になり、同年に多数の国内メーカーがインスタントコーヒーの製造を開始。翌年にはインスタントコーヒーの輸入も全面自由化され、販売合戦が繰り広げられ、これをきっかけに一気に家庭にインスタントコーヒーが普及しました。家庭でのコーヒー飲用が幕開けしたのです。
レギュラーコーヒーの家庭用飲用の普及は、抽出器具が必要なこともあり、少し時間がかかりました。一般の家庭でもレギュラーコーヒーの飲用が一般化したのは、昭和50年代、1980~90年にかけてです。90年代の後半からは抽出器具を使用せず、そのままレギュラーコーヒーが楽しめる簡易ドリップコーヒー(1杯抽出タイプ)が広まっていることも需要を後押ししています。いずれにせよ、家庭用レギュラーコーヒーはこの20年ほどで急成長を遂げたといえるでしょう。
家庭内での癒しや、自分の時間を楽しむという傾向が強まる中で、インスタントコーヒーの消費量は2002年以降、あまり変化はありませんが、レギュラーコーヒーについては1994年から10年間で、コーヒー生豆換算で4割増加、1989年からの比較では、倍に市場を拡大しています。
今後、若い頃からコーヒーに親しんできた団塊の世代が定年を迎えます。この世代は、本当においしいコーヒーを飲んだ経験が豊富で、経済的にも豊かな人が多いといわれています。家庭用コーヒー市場は引き続き期待されているのです。

総務省統計局が行う家計調査では、食料品への支出は1992年をピークに減少傾向にありますがコーヒーは堅調に推移しています。1世帯当り2005年は年間で8,498円を支出(ココアを含む)。緑茶の5,615円を大きく上回っています。