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コーヒーの歴史 ─ 世界史におけるコーヒー ─

5.豪華で煌びやかなコーヒーセレモニー

 トルコは、コーヒーを深く愛する国として知られています。それは、美しく豪華なコーヒー器具や、格式高いコーヒーセレモニーにも表れて現れています。
  1669年、トルコの使節ソリマン・アガが、パリ宮廷でルイ14世に謁見し、トルコ式のコーヒーとコーヒー礼法を披露しました。それは、東洋の衣装を身にまとった召使いが、錦繍の敷物の上で金色に輝く器に入ったかぐわしいコーヒーをうやうやしく供するという格調高いセレモニー。遠くオリエントの流麗な動きとエキゾチックな琥珀色の飲み物は、パリ宮廷に居並ぶすべての貴族や貴婦人たちをすっかり魅了してしまいました。その後、トルココーヒーは広く国外においても浸透していったといわれています。
  またトルコ国内では、夫が妻にコーヒーを与えないだけで離婚理由になるほど、コーヒーは一般市民の暮らしの中にしっかりと根を下ろしました。コンスタンチノープルでは、少なくとも日に2度、多ければそれ以上コーヒーを飲み、どの家庭でもお客様にはコーヒーを出すのが習慣になりました。日に20杯以上飲む人も多かったようです。

ワンポイント!

「ルイ14世の時代、パリ宮廷の貴婦人たちもコーヒーに夢中になりました。このコーヒーセレモニーは、日本でいうと茶道のようなもの。厳格な儀式です」

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