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コーヒーの歴史 ~ 世界史におけるコーヒー ~

4. イスラム教徒が眠気覚ましに飲んだコーヒー

コーヒーを飲料として積極的に飲みはじめたのは、アラビア人だったといわれています。13世紀頃、アラビア人によって広められたコーヒー飲用の風習は、イラク、エジプト、トルコへと次第に伝わっていきました。しかし、当時はあくまでもイスラム教寺院の内部だけで飲用され、“門外不出の秘薬”としてイスラム教徒の独占下に置かれていました。夜の祈祷や睡眠時間の制約などがある厳格なイスラム教では、その修行の苦しさから救ってくれる貴重な飲み物として、特に大切に扱われていたのです。宗教儀式や祭礼では、高僧が赤い土器に入ったコーヒーをうやうやしく汲み上げ、僧や信者たちに授けていました。「アラーの他に神はなし、疑うことなき真の神…」と祈りながら…。まさにコーヒーは、イスラム教徒にとって特別な飲み物だったのです。

大昔、イスラム教徒たちはコーヒーを“門外不出の秘薬”として珍重していました。コーヒーの効能を実感していたのでしょうね。