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コーヒーの歴史 ~ 日本史におけるコーヒー ~

5. 業務用コーヒー市場の変遷

1950年(昭和25年)のコーヒー豆の輸入再開以降、現在まで輸入量は右肩上がりの成長を遂げています。重要な役割を担っている業務用コーヒー市場の変遷を見ていきましょう。
日本のコーヒー業界は、1965年(昭和40年)から1983年の第1次純喫茶ブームで本格的に幕開けしました。ピーク時の1982年には喫茶店だけで16万2000店もありました。デートや商談など、まずは喫茶店でというのが合言葉のような時代。コーヒーを仲介に愛を語り、商談を円滑に進めていたのです。
その後、第2次ブームは1杯150円など低価格を売りにしたスタンドコーヒーチェーンの台頭です。低価格がコーヒー需要を後押しし、さらに飲用層は裾野を広げましたが、一世を風靡した喫茶店は衰退の一途をたどります。当時、喫茶店のコーヒーは400円ほど。低価格が売りのコーヒーチェーンに対抗できなかったのです。また時代のスピードが速くなり、居心地の良い喫茶店より、スピーディーにコーヒーが飲めるコーヒーチェーン店が支持されたことも背景にあったのかもしれません。
そして第3次ブームは、2000年以降のシアトル系カフェのブームです。深煎りコーヒーを高圧で抽出するエスプレッソコーヒーを定着させ、さらにミルクをたっぷり加えたカフェラテやカプチーノなどコーヒーメニューの多様化を実現。女性をコーヒーユーザーとして取り込みました。
現在は、次なるブームを待望しています。ユニカフェの関係会社が展開する旅をテーマとした「トラベルカフェ」なども注目されています。

参考資料:経済通産省「商業統計」

時代のニーズにより、業務用コーヒーは変遷を遂げてきました。時代の世相を反映しているのかもしれません。