コーヒーが日本人に受け入れられるようになったのは、明治時代になってからです。文明開化という時代の流れの中で、1888年(明治21年)には、日本で最初のコーヒー店「可否茶館」が、東京・上野の西黒門町にオープンしました。オーナーの鄭永慶はアメリカに留学した経験があり、この店をフランスのカフェのように文学者や芸術家が集う場所にしたかったようです。しかし、当時はまだ時代が彼に追いつけず、時期尚早で数年後には閉店となってしまいました。
やがて、明治も終わり頃になると、ようやく喫茶店がいくつも開店し、日本でもコーヒー文化が根付きはじめました。銀座には「カフェパウリスタ」「カフェプランタン」「カフェライオン」といったコーヒー店が次々とオープン。ハイカラな人や文化人、芸術家が集うおしゃれなスポットとして一躍脚光を集めはじめました。 |