ENGLISH

コーヒー基礎知識

From seed to cup ~ 一粒のコーヒーの実から一杯のカップまで ~

第9回 コーヒーの輸出入

麻袋(コーヒー生豆)が出来上がった後は、輸出許可後、船積み、出港となります。
海に面している国々は港までトラックなどで輸送、出港できるのですが、アフリカなどの内陸国においては、トラックなどによる長距離輸送が必要になります。場合によっては、複数の国境を越えて港に到着するケースもあります。その場合、麻袋完成から船積みまで更に時間を要することになります。
生産地は比較的標高が高く、適度な気温と湿度ですが、コーヒー生産国の港は総じて高温多湿。麻袋が長期間放置されると品質の劣化が懸念されます。
通常、日本に輸入されるコーヒーは20フィートのコンテナに、60kg麻袋(ブラジル、エチオピア、インドネシア、東アフリカなど)で300袋、69または70kg麻袋(ブラジルを除く中南米)で250袋積むことができます。出港後コンテナ内部の温度は 40度以上に達する場合もあり、季節や航路によって、過酷な条件であること想像することができます。航海日数は、天候条件や便により、寄港や、マイナーな国の場合は寄港、積み換えのケースもあり一概には言えないものの、30~40日程度かかるようです。
最近ワインなどではリーファーコンテナと呼ばれる定温(20度前後)コンテナを使用して品質の劣化を防止しており、コーヒーでは過去実施されたケースがありましたが、熱帯地方からの航路という過酷な条件ということからなのか、はっきりとした効果が出ていません。むしろ日本に輸入された後の定温倉庫保管の方が、明らかに有効なことが良く知られています。
日本に入港後、通関業務を経て日本国内貨物となり、港の倉庫で保管されます。夏前には北半球の新豆が日本に到着しはじめています。個性豊かなコーヒーを味わうことを楽しみにしながらこの記事を書いています。

次回は生豆の保管と品質劣化についてご紹介します。

輸入され国内倉庫に運ばれ、
コンテナから運び出される麻袋
国内倉庫で保管される麻袋